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コワーキングスペース

コワーキングスペースとは?メリットやデメリット、おすすめの利用方法も紹介!

コワーキングスペースは、多様な人びとが集まり、刺激し合いながら働ける共有オフィスです。Wi-Fiやオフィス設備が整っており、コストパフォーマンスにも優れています。利用者同士の交流イベントも開催され、新しいアイデアやビジネスチャンスが生まれやすい環境が特徴です。一方で、プライバシーの確保やセキュリティ対策には注意が必要となります。

ここでは、コワーキングスペースの基本的な概念から、利用する上でのメリットとデメリット、料金体系、利用目的に応じた選び方、セキュリティ、コミュニティ形成、在宅勤務との組み合わせ方など、コワーキングスペースに関するさまざまな情報をご紹介します。

Contents

コワーキングスペースとは

コワーキングスペースとは、個人事業主やフリーランス、リモートワーカーなどが集まり、同じ空間で仕事をする施設のことです。コワーキングとはどういった意味か、施設にはどのような特徴があるのかを以下で解説します。

コワーキングの意味とコワーキングスペースの特徴

コワーキング(co-working)とは、共同を意味するcoと働くを意味するworkingを合わせたことばで、アメリカ英語では「同僚」という意味で使われます。従来のオフィスとは異なり、多様な業種・職種の人々が集まることで、刺激を受けたり、新しいアイデアが生まれたりしやすい環境が特徴です。

日本初のコワーキングスペースは、2010年5月に神戸市でオープンした「cahooz(カフーツ)」です。同年8月には東京に全国2番目の「PAX Coworking(パックスコワーキング)」(東京都世田谷区)が開設されました。ちょうど未公開企業の資金調達が盛んになった、ベンチャーブームとも重なります。

コワーキングスペースの主な設備と機能

コワーキングスペースには、一般的にデスク、椅子、Wi-Fi、会議室、プリンター、プロジェクターなどの基本的なオフィス設備が備わっています。さらに、カフェスペース、キッチン、ロッカー、電話ブースなども完備されている場合が多く、快適な作業環境が整っているといえるでしょう。これらの設備を自前で用意するとかなり費用がかかるため、コストパフォーマンス的にもコワーキングスペースの利用は優れているといえます。

日本と世界におけるコワーキングスペースの市場規模

コロナ禍以降、多様な働き方が推奨されるようになったことから、日本でもコワーキングスペースの需要が高まっています。これまではベンチャー企業や個人事業主の利用がメインだったものが、テレワークを実施する企業の会社員も利用者となりました。

コワーキングスペースの増加率は都市部よりも、都市部のベットタウンとなっているような周辺地域で顕著です。2021年12月から2022年12月までの増加推移でみると、東京都が4.9%増であるのに対して、埼玉県は13.2%、千葉県は6.5%増となっています。((一社)大都市政策研究機構

世界的にも、コワーキングスペースの数は増加傾向にあり、市場規模は2021年の136.0億ドルから2022年は161.7億ドルに成長し、2026年に303.6億ドルに達すると予想されています。(The Business Research Company「Coworking Space Global Market Report 2022」)国内に限らず、世界でもさらなる成長が見込まれるでしょう。

コワーキングスペースとシェアオフィス、バーチャルオフィスの違い

コワーキングスペースと似ているものに、シェアオフィスとバーチャルオフィスがあります。これらとの違いは下記のとおりです。

  • コワーキングスペースとシェアオフィスの違いはコンセプト
  • コワーキングスペースとバーチャルオフィスは用途や目的が違う
  • バーチャルオフィスとの料金面での違い

それぞれについて見ていきましょう。

コワーキングスペースとシェアオフィスの違いはコンセプト

コワーキングスペースとシェアオフィスには明確な違いはありません。あえて違いを見出そうとするならば、シェアオフィスが作業を行う場というコンセプトであるのに対し、コワーキングスペースは利用者同士の交流がコンセプトになっているところが多いという点です。

シェアオフィスは静かで、作業に集中できる空間づくりに注力しているところが多く、個室や防音室を設置していることを強調するでしょう。他方、コワーキングスペースは個室などがあるところももちろんありますが、イベントやセミナーを積極的に開催し、利用者同士の交流を促します。 

単に作業場所を探しているのならシェアオフィスを、さまざまな人と交流して人脈をつくりたいのならコワーキングスペースを利用するのがおすすめです。

コワーキングスペースとバーチャルオフィスは用途や目的が違う

バーチャルオフィスというのを聞いたことがある人もいるでしょう。バーチャルオフィスは、物理的なオフィススペースを持たず、住所や郵便物の受け取り、電話対応などのサービスを提供する形態です。物理的なスペースを持たないという点で、その場所で仕事を行うコワーキングスペースやシェアオフィスと異なります。自宅で起業した人が、法人の住所として使用する場合がほとんどです。コワーキングスペースやシェアオフィスが、バーチャルオフィスのサービスを行っている場合もあります。コワーキングスペースなどとは、そもそもの用途や目的が異なるということです。

バーチャルオフィスとの料金面での比較

一般的にバーチャルオフィスは、物理的なスペースを必要としないため、コワーキングスペースよりも料金が安く設定されています。ただし、コワーキングスペースは設備やサービスが充実している分、コストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

例えば、株式会社バーチャルオフィス1が提供するバーチャルオフィスは、東京渋谷の住所を月額880円(税込)で利用できます。法人登記も行え、月4回郵便物も転送してもらえます。登記や郵便物の転送費用が月額料金に含まれている点も安心です。

 

バーチャルオフィス1 詳細はこちら

 

一方、同じ渋谷エリアのコワーキングスペース「KEISEI×BIZcomfort渋谷南」は、月額18,700円(全日プラン)かかります。ただし、24時間利用、インターネット利用、プリンター、各種ドリンクが料金内に含まれています。ライトプランを選べば月額2,200円で全国どこの拠点も利用できるので、出張が多い方やノマドワーカーにはピッタリでしょう。

 

BIZcomfort 詳細はこちら

 

目的に応じて選ぶのがおすすめ

バーチャルオフィスは、起業初期や事業規模が小さい段階に適しています。事業規模が小さいうちはオフィスを借りるコストを事業成長にあてた方がいいので、法人住所はバーチャルオフィスを利用し、自宅で仕事を行うといった方法がいいでしょう。一方、コワーキングスペースは、実際の作業スペースを必要とし、他の利用者との交流を求める人に適しています。コワーキングスペースはフリーランスの技術者の利用も多いので、いい人が見つかればリクルートもできるかもしれません。いずれにしても、自分の目的に合ったスペースを選ぶことが大切です。

コワーキングスペース シェアオフィス バーチャルオフィス
住所貸し
法人登記
郵便物預かり
郵便物転送
作業場所貸し ×
交流イベント ×
月額利用料 5,000円~30,000円 500円~15,000円

コワーキングスペースのメリットとデメリット

コワーキングスペースの利用にはメリットとデメリットがあります。特にデメリットを事前に把握して、利用するかどうか検討するのがいいでしょう。

コワーキングスペースを利用するメリット

コワーキングスペースの最大のメリットは、多様な人びととの交流によって、新しいアイデアやビジネスチャンスが生まれやすいことです。また、設備が充実しているため、自宅やカフェよりも快適に作業できます。さらに、コストを抑えながらも、オフィスのような環境を整えられるのも大きなメリットです。

オンラインでの打ち合わせがあたり前になったとはいえ、対面で話すことの重要性も語られています。アクセスがいいコワーキングスペースを利用すれば、気軽にビジネスパートナーや取引先と対面での打ち合わせもできるでしょう。

コワーキングスペース利用で注意すべきポイントとは?

コワーキングスペースの主なデメリットは、プライバシーの確保が難しいことです。オープンスペースでの作業が中心となるため、機密情報を扱う際は注意が必要となります。トイレで席を立つ際や、ちょっと飲み物を取りに行くときにも誰かに見られないよう、慎重にならなくてはいけません。

また、利用者のマナーによっては、集中力が削がれる可能性もあります。タイピングの音や電話の声、貧乏ゆすりなど、気になりだすと集中できなくなる人はオープンスペースでの利用は向いていないかもしれません。雑音などに敏感な人は個室利用できるコワーキングスペースを探しましょう。

利用者の体験談と評価

実際にコワーキングスペースを利用した人の多くは、「新しい出会いがあった」「集中して作業できた」「設備が充実していた」など、ポジティブな評価をしています。一方で、「騒音が気になった」「プライバシーが確保しづらかった」といった意見もあるため、自分に合ったスペース選びが重要だと言えます。

コワーキングスペースの料金体系

一般的な料金プランとは?月額制とドロップインの違い

コワーキングスペースの料金プランは、主に月額制とドロップインの2種類があります。月額制は、月単位で定額利用料を支払う方式で、オールタイム利用や土日、夜間のみといった利用頻度に応じたプランがあるところも少なくありません。

ドロップインとは、利用したいときに都度利用料を支払う方式です。通常定額プランよりも割高に設定されています。月に数回しか使わないという方や、コワーキングスペースの雰囲気をお試ししてみたいという人に便利でしょう。ただし、ドロップインを受けていない施設や、通常はやっていても混雑のため利用できないといったこともありますので、利用前に確認することをおすすめします。

無料で利用できるコワーキングスペースの探し方

無料で利用できるコワーキングスペースを探すには、自治体や企業が運営する場所を探すのが効果的です。内閣府が運営する「地方創生テレワーク」というサイトでは、全国の自治体運営施設が検索できます。中には有料の施設もありますが、民間が運営する施設よりも安く利用できるでしょう。また、テレワークを推進する東京都では、東京テレワークポータルサイトというものを運営しています。そこでは無料利用できるコワーキングスペースの情報や、コワーキングスペースを検索できるアプリも紹介しているので、東京でコワーキングスペースを利用したいという人は参考にしてください。このほか、期間限定の無料トライアルを提供しているコワーキングスペースもありますので、積極的に情報収集するといいでしょう。

長期利用と短期利用どちらがコストパフォーマンスが高いか

コワーキングスペースは、長期利用の方が短期利用よりもコストパフォーマンスが高い傾向があります。多くのコワーキングスペースでは、長期契約ほど割引率が高くなるためです。ただし、自分のニーズに合ったプランを選ぶことが最も重要ですので、利用頻度や期間を考慮して判断することをおすすめします。また、コワーキングスペースの利用料は経費計上が可能です。起業した人や個人事業主の方はコワーキングスペースの料金をしっかり経費として申告し、節税しましょう。

特定のニーズに応じたコワーキングスペースの選び方

ここでは、ビジネス以外のコワーキングスペースの活用や、イベント利用についてご紹介します。せっかくコワーキングスペースを利用するのなら、どんどん活用していきましょう。

学生や資格受験者向け!勉強場所として使う

学生や資格試験を受験しようとする人は、集中して勉強できる環境を求めている場合が多いため、個室や半個室のコワーキングスペースがおすすめです。また、24時間利用可能な施設や、ライブラリーが併設されている施設もあるため、そうしたところを利用すると勉強に役立つでしょう。

ビジネスイベント用として使う

ビジネスイベントの開催には、会議室や研修室が完備されているコワーキングスペースが適しています。プロジェクターやホワイトボードなどの設備も重要なポイントです。さらに、アクセスの良さや周辺の飲食店の充実度も考慮すると良いでしょう。コワーキングスペース利用者向けのイベントを開催できる場所もあるので、参加者のターゲットなどが合致するコワーキングスペースを探してみるのもおすすめです。

採用広報に使う

採用活動を行いたいけれど、オフィスに充分なスペースがない場合や、オフィスが古くてあまりいい印象にならない場合は、コワーキングスペースを採用活動の拠点とすることも可能です。会社説明会やカジュアル面談などで利用するのもいいでしょう。ただし、実際のオフィスがある場合はそのことをしっかり説明し、希望があれば見学してもらうことも大切です。

コワーキングスペースでのセキュリティとプライバシー

コワーキングスペースを利用する際には、セキュリティとプライバシーの保護にも気を配らなくてはいけません。どういった面に注意をすべきか説明します。

個人情報とデータの保護

コワーキングスペースでは、個人情報やデータの保護が重要です。コワーキングスペース運営者は、セキュリティソフトの導入や、利用者の認証システムの構築など、様々な対策を行っています。利用前には、セキュリティやデータ保護のために、どういった取り組みをしているかも確認しましょう。また、利用者自身も、データの暗号化やパスワード管理を徹底するなど、自己防衛が必要です。パソコンにセキュリティソフトを導入するなど、可能な限りデータ保護に努めましょう。

郵便物転送と法人登記の可能性

一部のコワーキングスペースでは、郵便物転送や法人登記のサービスを提供しています。これにより、自宅住所を公開することなくビジネスを行うことが可能です。ただし、会社の代表者は、自宅住所を登記しなければなりませんので、その点は注意しましょう。コワーキングスペースのサービス内容や料金は、施設によって異なるため事前に確認することをおすすめします。

プライバシーを保ちながらの仕事対策

コワーキングスペースでプライバシーを保ちながら仕事をするには、個室の利用が効果的です。また、ヘッドフォンを着用したり、パーティションを設置するなど、工夫次第でプライバシーを確保できます。周囲への配慮を忘れずに、自分なりの対策を講じることが大切です。

コワーキングスペースでのコミュニティ形成とネットワーキングの方法

コワーキングスペースでコミュニティ形成やネットワーキングを行う方法について、紹介します。コワーキングスペースの特徴を利用して、さまざまな人と交流しましょう。

交流会やセミナーに参加してビジネスチャンスを広げる

多くのコワーキングスペースでは、利用者同士の交流を促進するために、交流会やセミナーが開催されています。これらのイベントに参加することで、新しい出会いやビジネスチャンスを得ることができます。自分から積極的に参加することが、ネットワーク拡大のカギとなるでしょう。

人脈形成のためのコミュニケーションスキルを磨く

コワーキングスペースでの人脈形成には、コミュニケーションスキルが重要です。自分から挨拶をしたり、相手の話に耳を傾けるなど、基本的なスキルを身につけましょう。また、自分の専門分野や興味について話すことで、共通の話題を見つけやすくなります。自分から交流することが苦手な人は、施設運営者と仲良くなることも有効です。スタッフと仲良くなり、スタッフに利用者との橋渡しをお願いするとスムーズに交流できるでしょう。

共有スペースではエチケットを守る

コワーキングスペースは、多くの人が利用する共有スペースであるため、エチケットを守ることが重要です。大きな声で話さない、ごみを放置しない、備品を大切に扱うなど、基本的なマナーを心がけましょう。また、コワーキングスペースごとのルールを確認し、遵守することも必要です。

在宅勤務でコワーキングスペースを活用する方法

コロナ禍以降、在宅勤務の方も増えました。そうした在宅勤務の方のコワーキングスペースの活用方法についても考えてみました。

ハイブリッドな働き方をする

在宅勤務とコワーキングスペース利用を組み合わせたハイブリッドな働き方は、仕事の効率を高める上で効果的です。在宅勤務で集中して作業を進めつつ、必要に応じてコワーキングスペースを利用することで、メリハリのある仕事スタイルを実現できます。機密性の高い仕事は在宅で、クリエイティブな作業はコワーキングスペースでなど、作業に合わせて仕事場を変えるのもいいでしょう。

小中学校の長期休暇で利用する

お子さんがいる場合は、小中学校の長期休暇時に利用するのもいいでしょう。お子さんがお休みの環境では集中して仕事がしにくいという方は、思い切って自宅から離れてみるのも1つですね。

コワーキングスペースを利用するルールを決める

コワーキングスペースを活用するには、自分なりのルールを設定することも有効です。例えば、毎週決まった曜日に利用する、1日の作業スケジュールを決めておく、利用時は交流に積極的に参加するなど、メリハリを付けることで効果的な利用が可能になります。また、自分に合ったコワーキングスペースを選ぶことも重要なポイントです。行くと気持ちが前向きになったり、集中できたりする施設に出会えるとさらに有効活用できるでしょう。

まとめ

コワーキングスペースは、多様な人々が集まり、刺激を受けながら仕事ができる場所です。Wi-Fiやオフィス設備が整っており、コストパフォーマンスに優れています。利用者同士の交流を促進するイベントもあり、新しいアイデアやビジネスチャンスが生まれやすい環境があるのが特徴です。一方で、プライバシーの確保やセキュリティ対策には注意が必要となります。自分のニーズに合ったコワーキングスペースを選び、ルールを設定して活用することで、生産性の高い働き方を実現できるでしょう。

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