レジやPOSレジ、クレジット端末などで日常的に使われる「レジロール」。
「消耗品だし、100均のダイソーなどで手軽に買えるのでは?」と思う方も多いのではないでしょうか。
実はダイソーをはじめとする100円ショップではレジロールはほとんど取り扱われていません。理由はサイズや仕様が多岐にわたり、店舗によって必要な規格が異なるためです。レジロールを正しく選ばないと、印字がかすれたり機器が故障する原因になってしまうことも…。
本記事では「なぜ100均では買えないのか?」を解説しつつ、レジロールの種類や選び方、押さえておくべき基礎知識をご紹介します。
これを読めば自分の店舗にぴったりのレジロールをスムーズに選べるようになりますよ。
レジロールはダイソーで売ってる?
レジロール(レジ用感熱紙)は残念ながらダイソーなどの100円ショップでは基本的に取り扱いがありません。
これはレジロールが店舗の機種ごとに幅や芯径が異なる専門性の高い消耗品であり、100均での統一した在庫管理が難しいためです。大型の100円ショップや事務用品を扱う店舗ではまれに在庫がある場合もありますが、確実ではありません。
確実に入手するには文具店や事務用品店、家電量販店、雑貨チェーン、ホームセンター、または通販サイト(Amazon・楽天・ASKULなど)を利用するのがおすすめです。特に通販はサイズ別の品揃えが豊富でまとめ買いも可能なため便利です。
レジロールは業務用の必需品であり、用途に合わせて適切な場所から購入するのが安心です。
レジロールを実店舗で購入する方法
レジロールを実店舗で購入できる可能性があるお店について、それぞれの特徴や注意点をまとめました。
ホームセンター
ホームセンターは事務用品やオフィス消耗品の取り扱いが比較的多く、レジロールを置いている場合があります。
特にカインズやコーナン、ビバホームなどの大型店舗ではPOSレジや電卓用などサイズ展開も見つけやすい傾向があります。ただし全店舗で必ず扱っているわけではないため、事前に在庫を確認すると安心です。
ドンキ
ドンキは幅広い商品を取り揃えていますが、レジロールは必ずしも常備されているわけではありません。
レジ用よりも電卓用や小型プリンター用など小さめサイズの感熱ロールが中心です。急ぎで「とりあえず使えるもの」を探しているときに覗いてみると見つかる可能性があります。
文具店・事務用品店
オフィス向け商品を多く扱う文具店や事務用品店はレジロールを取り扱っている確率が高めです。
特に大きめの文具専門店(伊東屋など)や法人向け商品を扱う事務用品店では幅広いサイズに対応している場合があります。実店舗で確実に探したいなら最もおすすめの選択肢です。
家電量販店
ヨドバシカメラやビックカメラなどの大手家電量販店では、POSレジやプリンター関連の周辺機器コーナーにレジロールが置かれている場合があります。
特に店舗の事務機器売場で見つかりやすいです。さらに在庫がなくても取り寄せ対応が可能なケースが多いため、相談してみると安心です。
雑貨チェーン(東急ハンズ・ロフト)
東急ハンズやロフトなどの大型雑貨店でも、事務用品コーナーに一部取り扱いがある場合があります。
ただしラインナップは限定的でサイズが限られることが多いです。専門的なレジロールを求めるよりも「電卓用・簡易プリンター用」といった小型タイプを探す場として適しています。
レジロールをネットで購入する方法
レジロールを購入する方法の中でもネット通販はもっとも手軽で価格も安く、さらにサイズの種類も豊富に選べるのが大きな魅力です。
ネットでの購入方法としては主に「専門店での購入」と「Amazonや楽天などのネット通販」の2つがあります。
専門店での購入【ダンボールワン・レジロールストア】
レジロールはダンボールワンとレジロールストアというサイトで購入することができます。
専門サイトから購入するとサイズ・種類が豊富で、品質が安定しているところがメリットです。
ダンボールワン
ダンボールワンはラクスル株式会社が運営する業界No.1の段ボール・梱包資材の通販サイトです。500種類以上の「規格ダンボール」をはじめ、クッション封筒・緩衝材・梱包用テープ・パッケージなど幅広い商品を取り揃えており、梱包に必要な資材を一度に揃えることができます。さらに業界最安値クラスの価格設定と、注文当日に出荷可能なスピーディな対応が、多くの利用者に選ばれている大きな理由です。
取り扱うレジロールも非常に豊富で、スタンダードな感熱レジロールはもちろん、印字の劣化を抑える中保存タイプや見分けやすい水色タイプなど用途に合わせて選べるラインナップが揃っています。サイズ展開も幅広いため、必要に応じて最適な商品を見つけられる点が魅力です。
また公式サイトはカテゴリ分けや検索機能が充実しており、サイズや金額を間違えることなくスムーズに購入できる設計になっています。ちょっとしたことですが、安心して買い物ができる「見やすさ」や「使いやすさ」は嬉しいポイントといえるでしょう。
さらに一部地域を除き全国送料無料で配送してくれるため、コスト面でも非常にお得です。価格・利便性・品揃えの三拍子が揃った通販サイトとして、安心して利用できるのがダンボールワンの強みです。
レジロールストア
レジロールストアは感熱ロール紙をはじめとする各種ロールペーパーやレジペーパーの専門店です。
レジスターやPOSレジ、キッチンプリンター、券売機、ETC端末、さらにはパチンコ店の各種機器まで幅広い機種に対応した商品を取り扱っており、価格も手頃で非常に利用しやすい点が魅力です。
特に注目したいポイントとして、ほとんどの商品が平日15時までの注文で即日出荷に対応していることが挙げられます。急ぎで必要な場合でもスピーディに対応してもらえるため、ビジネス現場で非常に重宝します。また特注品や別注品の相談にも応じており、どんなサイズや仕様のレジロールでも低価格で見積もりを出してもらえるのは専門店ならではの強みです。
さらに2ケース以上の注文で送料無料になるサービスもあるため、まとめて購入することでコストを抑えつつ必要な在庫を確保することができます。
豊富なラインナップと柔軟な対応、そしてスピーディな配送サービスが揃ったレジロールストアはビジネスでの利用にも安心しておすすめできるお店です。
楽天
Top Japan
オフィス店舗用品TOP JAPANはその名の通り幅広いオフィス用品を取り扱うショップです。
レジスターや紙幣・硬貨計算機、シュレッダー、PC周辺機器など多彩な商品ラインナップの中にレジロール紙も含まれています。
取り扱うレジロールはすべて安心の国産品で、種類も豊富。さらにまとめ買いをするとお得に購入できるのも魅力です。
加えてすべての商品が送料無料で届けられるのも嬉しいポイントです。
POSセンター 楽天店
POSセンターは多くのメーカーの正規販売代理店として、POS周辺機器やバーコード関連機器、店舗用消耗品などを幅広く取り扱う専門商社です。
レジロールのほかにもハンディターミナルやPOSキーボード、バーコードリーダー、プリンターなど豊富な商品ラインナップを揃えています。
レジロールは紙幅だけでなく使用するレジアプリや製造メーカーからも選択できるため、必要な商品をスムーズに探し出せるのが特徴です。さらに「訳あり品」として、キャンセル品・半端品・在庫一掃品など品質には問題のない商品を特別価格で購入できるチャンスもあります。コストを抑えて購入したい方にもおすすめです。
Amazon
Amazonでは人気な商品をご紹介します。
感熱レジロール紙 レシートロール 58mm幅×80mm外径×12mm内径 20巻入サーマルロールペーパー芯あり
◎金額:1,860円〜
レシートロール レジ用感熱ロールペーパー サーマルロール レジロール 58mm幅×40mm外径×12mm内径 20巻入
◎金額:1,860円〜
レジロールの種類と基礎知識
レジロールの種類や基礎知識は必ず理解しておきたい重要なポイントです。
以下にその押さえるべき点をまとめました。
- 紙の種類
- 紙の厚さ
- レジロールのサイズ
- 保存年数
紙の種類
レジロールの紙は大きく分けて 「感熱紙(サマール紙)」 と 「普通紙」 があります。
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感熱紙(サマール紙)
熱を加えることで発色するタイプで、インクを使わずに印字できるのが特徴です。現在のレジやPOSレジで最も一般的に使われています。
印字が鮮明で手軽ですが、光や熱に弱く長期保存には不向きです。 -
普通紙(非感熱紙)
インクやインパクトプリンターを使って印字するタイプ。感熱紙に比べて保存性が高く、長期保存が必要な業種(病院の領収書、契約書類など)で利用されることがあります。
紙の厚さ
レジロールの厚みは一般的に65〜75ミクロン程度が多く、厚さによって以下のような違いがあります。
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薄手タイプ(65ミクロン前後)
コストを抑えやすく、日常的なレシート発行に多く利用されます。 -
厚手タイプ(75ミクロン程度)
しっかりとした質感があり、破れにくく高級感も出るため飲食店やアパレルショップなどで好まれることがあります。
レジロールのサイズ
サイズは 幅 × 外径 (巻の直径)× 内径(紙管の直径) で表されます。
例:58mm×80mm×12mm
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幅(紙幅):レジやプリンターによって対応サイズが決まっています。代表的なサイズは 58mm・80mm。
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外径:紙の巻きの大きさ。外径が大きいほど長く使えます。
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内径:紙管の直径。一般的には 12mm・17.5mm が主流です。
保存年数
感熱紙は種類によって保存性が異なります。
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通常タイプ(スタンダード):約3〜5年
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中保存タイプ:約5〜7年
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高保存タイプ:約7〜10年
経理処理や税務での保存義務期間に合わせて、保存年数の長いタイプを選ぶのが望ましいです。
レジロールの選び方
レジロールを選ぶ際に押さえておきたいポイントは、主に次の3点です。
- 対応サイズをしっかりと確認する
- 使用期間や保存期間を確認する
- レシートプリンターの印字方法を確認する
対応サイズをしっかりと確認する
レジロールは、幅・直径・芯のサイズなどがレシートプリンターごとに異なります。
サイズが合わないと、
- 用紙がセットできない
- 印字位置がズレる
- プリンターが故障する原因になる
といったトラブルにつながります。
購入前には必ずプリンターの取扱説明書や仕様書で「推奨サイズ」を確認し、そのサイズに適合するレジロールを選ぶことが大切です
使用期間や保存期間を確認する
レジロールには感熱紙と普通紙の2種類があります。特に感熱紙は印字面が熱に弱く、時間の経過や光・湿気の影響で文字が薄くなることがあります。
- 短期間の利用(領収書や日常的なレシート) → 一般的な感熱紙でOK
- 長期保存が必要(会計帳簿、保証書など) → 保存性の高い「長期保存用感熱紙」や普通紙を選ぶのがおすすめ
使用目的に応じて耐久性や保存性を意識して選びましょう。
レシートプリンターの印字方法を確認する
レシートプリンターには、主に次の印字方式があります。
- 感熱方式:感熱紙を使用し、熱で文字を印字する。インク不要でランニングコストが低い。
- インパクトドット方式:普通紙を使用し、インクリボンで印字する。長期保存に適している。
感熱プリンターに普通紙を使ったり、ドットプリンターに感熱紙を入れても正しく印字されません。プリンターの印字方式に対応したレジロールを選ぶことが必須です。
まとめ
「レジロールはダイソーや100均で買えるの?」という疑問に対しての答えは「基本的に売っていない」というのが現実でした。
レジロールは幅や直径、感熱紙かノーマル紙かといった仕様が細かく分かれており、店舗ごとに最適なものを選ぶ必要があるため汎用品だけを扱う100均では対応が難しいのです。とはいえネット通販や専門店を利用すれば、サイズや仕様を確認したうえで簡単に購入でき、まとめ買いでコスト削減も可能です。日々の業務をスムーズにするためには、適切なレジロールを選ぶことが大切です。
ぜひ本記事で紹介した選び方や種類の知識を参考にして、あなたの店舗に最適なレジロールを見つけてみてください。