展示会での成功には来場者の目を引き、製品やサービスの魅力をわかりやすく伝えるパンフレットが欠かせません。
単に情報を並べるだけではなくターゲットに刺さるデザインや構成、紙質・サイズ・折り方などの形式まで工夫することが重要です。さらに制作会社選びも結果に大きく影響します。経験豊富な会社なら集客力のあるパンフレットを短期間で仕上げられ、ブランドイメージに沿った高品質な印刷も可能です。
本記事では展示会パンフレットの種類や制作のコツ、失敗しない制作会社の選び方、おすすめの会社まで詳しく解説します。
初めてパンフレットを作る方もリニューアルを検討している方も、この記事を読めば展示会で成果を出すパンフレット作りのポイントがしっかりわかります。
目次
展示会パンフレットで得られる効果は?
展示会パンフレットには来場者への効果的な情報提供や企業の印象づけなど、さまざまなメリットがあります。
- 展示会後の継続的な営業ツールとなる
- 問い合わせや商談のきっかけを作る
- 集客・話題づくりになる
- ブランドイメージと信頼性を高める
- 複雑な情報をわかりやすく伝えられる
展示会後の継続的な営業ツールとなる
展示会は数日で終わってしまいますが、パンフレットは来場者の手元に残るため長く効果を発揮します。ブースでの短い会話だけでは伝えきれなかった情報も、後からゆっくり読んでもらうことができます。
来場者が自社に戻った後、上司や決裁者にパンフレットを見せながら説明するケースも多く、実際にブースを訪れていない人にも情報を届けられる点が大きなメリットです。
特にBtoBの取引では展示会での初対面から商談に発展するまでに数週間〜数ヶ月かかるのが一般的です。その間パンフレットは「思い出してもらうためのツール」として活躍し、検討段階で何度も見返されることで、商談につながる確率を高める効果があります。
問い合わせや商談のきっかけを作る
パンフレットに明確なCTA(行動喚起)を配置することで、展示会後の具体的なアクションを促せます。「QRコードから詳細資料をダウンロード」「無料デモのお申し込み」「期間限定キャンペーン」などを掲載することで、来場者が次のステップに進みやすくなります。
特に展示会限定の特典やキャンペーンをパンフレットに記載することで、「今すぐ問い合わせよう」という緊急性を生み出し、商談化率を高める効果があります。
問い合わせ先(電話、メール、WebサイトURL)を目立つ位置に配置することも重要です。
集客・話題づくりになる
展示会においてパンフレットは集客や話題づくりに大きく貢献する重要なツールです。まずデザイン性の高いパンフレットは来場者の目を引き、ブースに立ち寄るきっかけを作ります。たとえば表紙に印象的なビジュアルやキャッチコピーを配置することで、通りすがりの人の興味を惹きつけることができます。
さらに展示会全体の雰囲気づくりにも影響を与えます。企業のロゴやブランドカラーを統一することでブース全体に一体感が生まれ、よりプロフェッショナルな印象を与えます。また来場者がパンフレットを手にして会場を歩くことで、他の参加者の目にも留まりやすく、自然と話題が広がる効果も期待できます。
さらにSNSやメールなどを通じてパンフレットのデザインや内容が共有されることで、展示会終了後も情報が拡散され、長期的なプロモーション効果を発揮します。つまりパンフレットは集客の第一歩であると同時に、展示会後の情報発信にもつながる“話題づくりの媒体”といえるのです。
ブランドイメージと信頼性を高める
高品質なパンフレットは企業の信頼性や専門性を視覚的に伝える大切なツールです。デザインの完成度や用紙の質感、印刷の美しさといった要素が「この会社は信頼できそう」「きちんとしている」という好印象を来場者に与えます。反対にチープなデザインや粗い印刷のパンフレットは、せっかくの展示内容が良くても企業イメージを損ねてしまうことがあります。
特に新興企業やスタートアップにとってパンフレットは実績や知名度を補う強力な営業ツールになります。しっかり作り込まれたパンフレットがあれば取引先や顧客に「信頼できる企業だ」と感じてもらいやすく、商談やパートナー契約のきっかけを作ることにもつながります。つまりパンフレットは単なる資料ではなく、企業の「第一印象」を決定づける重要な要素なのです。
複雑な情報をわかりやすく伝えられる
ブースでの口頭説明には限界があります。
製品の技術仕様、導入事例、価格体系、導入フローなど複雑な情報はパンフレットで図解やグラフを使って視覚的に説明することで、理解度が格段に高まります。
特にBtoB製品やサービス、技術系の商材では口頭だけでは伝わりにくい専門的な内容も、パンフレットなら図解、フローチャート、比較表などを使って分かりやすく整理できます。来場者は時間をかけて読むことができ理解を深めた上で問い合わせにつながります。
展示会パンフレットを制作できるおすすめの会社
展示会パンフレットを制作する際のおすすめの会社を6選紹介します。
ラクスル
ラクスルはチラシやポスターなどの印刷だけでなく、TVCMやポスティング・新聞折込などの広告、さらにはオンライン上で編集できるデザインソフトなど、印刷に関わるデザインから印刷、配布までをトータルで対応しています。
注文は24時間受け付けており、到着まで通常1営業日~3営業日ほどかかりますが全国送料無料であることから根強い人気を誇っているサービスでもあります。
パンフレットには中綴じ冊子、二つ折り、三つ折りなどさまざまな種類があり、それぞれに便利なテンプレートが用意されているのも魅力です。デザイナーに依頼しなくても自分で手軽にプロ並みのデザインを仕上げることができるため、費用を抑えながら高品質なパンフレットを制作できます。
最短納期 | 最短翌日着 |
最小部数 | チラシ:1部〜 パンフレット:10部〜 |
デザインテンプレートの有無 | 有り |
デザイナーの有無 | 無し |
営業時間(電話) | 平日9:00〜19:00 土日祝12:00〜18:00 |
スプリント
スプリントは初めての方にも優しいサイトなので、安心して購入できおすすめです。請求書払いなどの支払い周りや購入に至るまでの電話サポートが充実しており、8時から24時まで年中無休で問い合わせできるようになっています。印刷の依頼だけでなくポスティングまでセットで依頼可能なオンライン通販会社で配布まで全部お任せができるチラシ印刷会社です。
品質については「Japan color標準印刷認証」を取得しており、品質の安定した印刷物の提供ができるので色ムラがあるといったトラブルが起こりにくいです。
パンフレットの累計注文実績は16,000件以上と豊富な実績があります。最小ロットは100部からとなっており、小ロット印刷には対応していませんが、「お急ぎデータチェック」サービスがあり、データ到着後1時間以内に確認してもらえるのが魅力です。さらに紙の質感を事前に確認できる無料の紙見本も提供しているため、仕上がりイメージをしっかりと掴んでから安心して発注できます。
最短納期 | チラシ:最短当日出荷 パンフレット:4日後出荷 |
最小部数 | チラシ:10部〜 パンフレット:100部〜 |
デザインテンプレートの有無 | 無し |
デザイナーの有無 | 有り |
営業時間(電話) | 平日 9:00~21:00 /土日祝 9:00〜19:00 |
いろぷり
いろぷりは京都で創業100年余の老舗印刷会社が立ち上げた印刷通販サービスです。
全国4工場をスムーズに連携させた生産体制を築いており、全工場に「オフセット1級印刷技能士」資格取得者が在籍しています。どの工場でもバラつきのない高品質を保証しており、注文の仕様・物量・納期・納品先などの条件に合わせて最適な工場から印刷物を届けてくれます。
発注は1部単位から受け付けており、注文・入稿は24時間受付しています。(一部対応していない商品もあります)
パンフレットは中綴じ冊子はもちろん、折りパンフレットにも対応しており、変形サイズも選べるため幅広い用途で活用できます。デザインテンプレートの用意はありませんが電話やチャットでの問い合わせに丁寧に対応してくれる点が魅力です。
掲載されていない仕様や特殊な商品の相談、見積もり依頼にも柔軟に応じてくれるため、希望に合わせたきめ細やかなサポートを受けることができます。
最短納期 | チラシ:2営業日出荷 パンフレット:3営業日出荷 |
最小部数 | チラシ:10部〜 パンフレット:100部〜 |
デザインテンプレートの有無 | 無し |
デザイナーの有無 | 有り |
営業時間(電話) | 平日土日祝 10:00~17:00(年末年始を除く) |
パンフレット制作.jp
パンフレット制作.jpはパンフレット・ポスター・チラシなどの紙媒体はもちろん、ホームページや電子書籍、アプリ制作など幅広い分野に対応している制作会社です。最大の魅力は「高品質なオリジナルデザインを低価格で提供している点」にあります。
申し込み後はまず担当スタッフが丁寧にヒアリングを行い、自社の目的やイメージに合ったデザインを提案してくれます。そのため初めてパンフレット制作を依頼する場合でも安心です。さらにオリジナルの写真撮影やイラスト制作、ロゴデザインの作成などブランディングに関わる一連のクリエイティブも一括で依頼できるのが大きな強みです。
また公式サイトには豊富なデザイン制作実績が掲載されており、業種ごとの事例を参考にすることで自社にぴったりのデザインイメージを具体的に掴むことができます。
コストを抑えつつ、クオリティにも妥協したくない企業におすすめの制作会社です。
最短納期 | 約3 週間~1 ヶ月 |
最小部数 | 100部〜 |
デザインテンプレートの有無 | 無し |
デザイナーの有無 | 有り |
営業時間(電話) | 記載無し |
グラフィック
グラフィックは名刺、ポストカード、フライヤーなど多岐にわたる印刷に関わる商品を驚きの低価格(全商品すべて税込)、全国送料無料(2,000円以上ご購入の場合)で提供しています。品質は210線の標準仕様を280線にグレードアップ。肉眼で網点がほとんど見えない高精細印刷を実現しており、それに加えて色の微調整や検品など、熟練のスタッフの作業が高い品質を支えています。
さらに200種類以上から選べる豊富な用紙、きめ細かいオプションサービスを取り揃え、こだわりを形にする手伝いをしてくれます。
きめ細かなサービスや業界随一の品揃えでグッズプリントや最高級美術印刷などのあらゆるニーズに対応しており、2023年10月現在で、91万人の法人・個人会員登録、102万人の人が利用しています。
チラシやフライヤーなどの1枚ものパンフレットには無料テンプレートが用意されています。またグラフィックには専属デザイナーが在籍しており、手書きのラフ原稿をもとに一からデザインを作成してもらうことも可能です。自分でデザインするのが難しい場合でも、プロのデザイナーに任せられるのは嬉しいポイントです。
最短納期 | チラシ:最短当日出荷 パンフレット:4日後出荷 |
最小部数 | チラシ:10部〜 パンフレット:100部〜 |
デザインテンプレートの有無 | 無し |
デザイナーの有無 | 有り |
営業時間(電話) | 平日 9:00~21:00 /土日祝 9:00〜19:00 |
WAVE
ウェーブは印刷物の社内一貫生産システム・最新鋭の印刷設備・大量受注・大量買い付けなど独自のノウハウを持っています。よって、お客様のニーズに応えるため低価格のプランでも短納期でスピーディーに納品してくれます。
年末年始以外は年中無休で営業しており、初めて利用する顧客からリピーターまであらゆる疑問や不安に専門コールセンターが対応してくれます。入稿、印刷には熟練の専門スタッフが対応してくれるので安心できるのと、入稿後のデータは印刷前にデータチェックされるため、不備や問題があれば連絡してくれる仕組みです。
パンフレットには中綴じ冊子やフライヤーなど多彩な種類があり、折りパンフレットだけでも豊富なサイズ展開があります。嬉しいポイントは当日出荷に対応している点です。さらに「ウルトラ短納期」プランを利用すれば当日出荷の入稿締切時間を延長できるため、納期に余裕がない場合でも安心。急ぎの制作にも柔軟に対応できる便利なサービスです。
最短納期 | 最短当日出荷 |
最小部数 | 10部〜 |
デザインテンプレートの有無 | 無し |
デザイナーの有無 | 有り |
営業時間(電話) | 9:00〜21:00 日・祝除く |
パンフレット制作会社を選ぶポイント5つ
パンフレット制作会社を選ぶポイントとしては以下があります。
- 口コミや実績は豊富か
- パンフレット制作が得意な会社にする
- サポート力・コミュニケーション力が充分にあるか
- 対応スピードはどれくらいか
- デザイン力はあるか
口コミや実績は豊富か
パンフレット制作会社を選ぶ際はまず実績と評判を確認することが重要です。
公式サイトの制作実績を見ればどの業種や企業規模に対応しているか、どんなデザインが得意かが分かります。特に自社と同業界の制作経験がある会社なら業界特有の要望やターゲット理解が深く、打ち合わせもスムーズに進みます。また大手企業や有名ブランドとの取引実績があれば、一定の品質や信頼性の目安になります。
さらに口コミや評判も欠かせません。Googleレビューや比較サイト、SNSなどで実際の利用者の声をチェックし納期の正確さ・修正対応の早さ・担当者の対応力などを確認しましょう。良い評価だけでなく悪い口コミにも目を通すことで、トラブルの傾向を把握できます。口コミが少なすぎる、または良い評価しかない場合は注意し、複数の情報を比較して総合的に判断することが大切です。
パンフレット制作が得意な会社にする
制作会社にはそれぞれ得意分野があり、Webサイトや動画、広告など扱う領域が異なります。パンフレットを依頼する場合はパンフレット制作を専門または主力としている会社を選ぶことが大切です。専門会社は印刷の知識や用紙の選び方、製本方法、色の再現性など、紙媒体ならではのノウハウを持っています。
一方でWebデザインが得意な会社に依頼すると、画面上では綺麗でも「印刷すると色がくすむ」「文字が小さくて読みにくい」「紙の質感とデザインが合わない」といった問題が起こることもあります。パンフレット制作に強い会社なら、印刷会社とのやり取りもスムーズで、コスト面でも有利な提案を受けやすいのが特徴です。
依頼前には会社の制作実績(ポートフォリオ)を確認し、自社が作りたい形状(二つ折り、三つ折り、冊子型など)のパンフレットを多く手掛けているかどうかをチェックしましょう。
サポート力・コミュニケーション力が充分にあるか
パンフレット制作は依頼して終わりではなく、企画から納品まで制作会社との密な連携が欠かせません。
良い会社はヒアリングを丁寧に行い、曖昧な要望でも具体的な提案にまとめてくれます。初回打ち合わせでは担当者が積極的に質問したりメモを取ったりして、業界や商品の理解に努めているかを確認しましょう。
サポート力の高い会社はデザイン提案だけでなく「どんな訴求が効果的か」「どの情報を強調すべきか」といったマーケティング視点でのアドバイスもしてくれます。
また修正対応の速さや柔軟さも重要です。何度でも快く対応してくれる姿勢が満足度の高いパンフレットにつながります。問い合わせ時の返信の丁寧さやスピードも、信頼できる会社を見極めるポイントです。
対応スピードはどれくらいか
展示会のパンフレット制作では納期の厳守が最も重要です。
制作会社によってスケジュールは異なりますが、一般的には企画・ヒアリングに約1週間、デザイン制作に1〜2週間、修正・校正に1週間、印刷に1週間と全体で1ヶ月〜1ヶ月半ほどかかります。スピード対応が可能な会社であれば、2週間ほどで納品できる場合もあります。
ただし短納期の場合は修正回数の制限や割増料金が発生することもあるため、事前確認が必要です。
見積もり段階で「○月○日までに必要」と明確に伝え、対応可能かどうかを確認しましょう。また制作途中での進捗報告があるか、トラブル発生時の連絡体制が整っているかも重要なポイントです。
もし自分でパンフレットを制作できる場合はデザイン部分は自分で仕上げ、印刷だけ制作会社に依頼するという方法もあります。
デザイン力はあるか
パンフレットの効果を大きく左右するのはデザイン力です。
優れたデザインは情報を整理して分かりやすく伝え、視覚的に魅力を高め、読者の行動を促します。制作会社を選ぶ際はポートフォリオを確認し、自社が目指すテイスト(モダン・クラシック・ポップ・シンプルなど)の実績があるかをチェックしましょう。
文字の読みやすさ、余白の使い方、色のバランス、写真とテキストの配置など客観的に評価できるポイントもあります。
デザイナーの受賞歴や資格も参考になり、グッドデザイン賞や各種コンペ入賞歴がある会社は一定の評価を得ています。
複数の会社からラフ案を比較する方法も有効ですが、デザイン力が高い会社は費用も高めになることが多いため予算とのバランスを考えて選ぶことが重要です。
展示会でよく使用されるパンフレットの種類
展示会でよく使われるパンフレットには、形状や用途に応じてさまざまな種類があります。
- 二つ折りパンフレット
- 三つ折りパンフレット
- 中綴じ冊子型パンフレット
- フライヤー(一枚もの)
- 観音折りパンフレット(Z折り・巻き三つ折り)
- ミニパンフレット(名刺サイズ・ポケットサイズ)
二つ折りパンフレット
紙を半分に折ったシンプルな構造で、開いたときの見開きでストーリー性を持たせやすいのが特徴です。
表紙で注目を集め内側で商品やサービスの説明を展開できます。情報量は多すぎないので、初めて自社を知る人に向けた紹介用に適しています。制作費も比較的安く、初回制作や小規模展示会に向いています。
三つ折りパンフレット
紙を三つに折った形で、ポケットに入れやすく持ち運びにも便利です。
ページごとに情報を区分けできるため、商品説明・サービス紹介・会社情報などを順序立てて伝えやすいです。コストも比較的抑えられるため、展示会で配布されることが多い形です。
中綴じ冊子型パンフレット
複数ページを中央で綴じた冊子タイプで、情報量が多い場合や詳細な事例紹介に最適です。
写真や図表、グラフを多く使えるため、読み応えのあるパンフレットを作ることができます。ページ数や紙の質感で高級感を演出できるため、BtoBの展示会や企業ブランディングにも向いています。
フライヤー(一枚もの)
A4やB5などの1枚印刷で構成される簡易パンフレットです。コストが低く、短時間で配布できるのが利点です。
展示会では通りすがりの来場者に気軽に手に取ってもらいやすく、キャンペーンや新商品告知など短期的な情報伝達に適しています。
観音折りパンフレット(Z折り・巻き三つ折り)
複雑に折り込むことで、コンパクトながら情報量を確保できる形式です。
開くと段階的に情報が現れるため、来場者の興味を引きやすく印象に残りやすいメリットがあります。Z折りや巻き三つ折りなど折り方によって見せ方や読み進める順序を工夫できるため、遊び心のあるデザインにも向いています。
ミニパンフレット(名刺サイズ・ポケットサイズ)
名刺やポケットに入る小型サイズで手軽に配布でき、持ち帰ってもらいやすいのが特徴です。
会社紹介の簡易版やキャンペーン告知、サンプル配布用に最適です。小さいながらもデザイン次第で高級感やユニークさを演出でき、展示会での目立ちやすさにもつながります。
展示会で効果的なパンフレットを作るためのポイント
展示会で効果的なパンフレットを作るためには以下のポイントを押さえることが重要です。
- 情報の優先順位をつける
- 行動喚起(CTA)を明確に示す
- 具体的な数字とデータで信頼性を高める
- ターゲットに合わせた内容とトーンにする
情報の優先順位をつける
パンフレットは限られたスペースで多くの情報を伝える必要があるため、何を最も伝えたいかを明確にすることが重要です。
重要度の高い情報を冒頭や表紙に配置し、次に補足情報や詳細を順序立てて掲載します。来場者は短時間でパンフレットを手に取り読むため、情報が整理されていないと混乱してしまい、伝えたい内容が伝わりません。見出しや色の強調、余白の使い方を工夫して視覚的に優先順位を示すことも効果的です。
こうすることで読者は自然に重要情報に目を向け、興味を持って読み進めやすくなります。
行動喚起(CTA)を明確に示す
パンフレットの目的は単に情報を伝えるだけでなく、来場者に具体的な行動を促すこと(CTA:Call to Action)です。
例えば「ブースでデモを体験する」「資料を請求する」「問い合わせをする」「ウェブサイトを訪問する」など読者が次に何をすればよいかをはっきり示しましょう。CTAは文章だけでなく色やボタン風デザインで目立たせると効果的です。
また行動の方法や期限を具体的に書くことで迷わず行動してもらいやすくなります。CTAが不明確だと興味を持った読者もどう動けばよいか分からず、せっかくの機会を逃してしまうことがあります。
具体的な数字とデータで信頼性を高める
パンフレットに具体的な数字やデータ、実績を入れると情報の信頼性が格段に向上します。
たとえば「売上前年比120%」「導入企業100社以上」「顧客満足度95%」など、具体性のある実績を示すことで抽象的な表現よりも説得力が増します。
またグラフや図表で視覚的に示すと短時間で理解してもらいやすくなります。数字やデータは誇張せず正確に記載することが重要で信頼性を損なわず、商談や問い合わせにつながる強力な要素になります。
ターゲットに合わせた内容とトーンにする
パンフレットは誰に向けて作るかを明確にしたうえで、内容や表現を調整することが重要です。
BtoB向けなら専門用語やデータ重視、BtoC向けならわかりやすく親しみやすい表現を心がけるなどターゲットによってトーンや言葉遣いを変えると効果的です。
またデザインや写真選定もターゲットに合わせることで共感を得やすくなります。読者の立場や課題を意識した内容にすることで興味を引き、商談や問い合わせにつながる確率を高めることができます。
展示会パンフレットをデザインするコツ
展示会パンフレットをデザインするコツを詳しくお伝えします。
- サイズと持ち運びやすさを考慮する
- 情報の優先順位を明確にする
- 読みやすいレイアウトとフォント選び
- QRコードなどでデジタル要素を取り入れる
- 余白を作る
- 目線の動きを意識する
- 質感や素材にこだわる
サイズと持ち運びやすさを考慮する
展示会では来場者が多くのパンフレットや資料を手に取るため、サイズと持ちやすさは非常に重要です。
大きすぎると重くて手に取りにくく、小さすぎると伝えたい情報が入りきらないことがあります。A4やB5、三つ折りなど情報量と携帯性のバランスを意識して選ぶことがポイントです。
また厚手の紙や加工を使用する場合は重さや手触りも考慮しましょう。持ち帰りやすく手に取ってもらいやすいパンフレットは展示会後に読まれる可能性も高まり、来場者の記憶に残る確率が格段に上がります。
情報の優先順位を明確にする
限られたスペースで情報を伝えるパンフレットではどの情報を一番伝えたいかを明確にすることが重要です。
重要な情報は表紙や冒頭に配置し、補足情報は順序立てて内側に展開します。見出しや色の強弱、アイコンの使い方で視覚的に優先順位を示すと読者は自然に重要なポイントに目が向きます。
整理された情報は理解しやすく、読者の興味を引きつけるだけでなくその後の行動(問い合わせや商談)にもつながります。
読みやすいレイアウトとフォント選び
パンフレットは読みやすさが印象を左右する重要な要素です。
文字の大きさ、行間、段落の分け方、フォントの種類を工夫するだけで読者の理解度は大きく変わります。特に小さすぎる文字や細すぎるフォントは読みにくく、せっかくの情報も伝わりません。見出しや箇条書きを活用し、背景色と文字色のコントラストを考慮することで短時間でも内容を理解してもらいやすくなります。
視覚的に心地よく整理されたレイアウトは読者の関心を引き続ける効果があります。
QRコードなどでデジタル要素を取り入れる
紙のパンフレットだけでは伝えきれない情報もQRコードを活用することで補完可能です。
動画やウェブサイト、資料請求フォームなどに誘導することで興味を持った来場者をその場でアクションに結びつけられます。QRコードは目立つ位置に配置し、アクセス方法や内容を簡潔に説明することがポイントです。
紙とデジタルを組み合わせることで情報量と利便性を両立でき、展示会後の問い合わせや商談につなげやすくなります。
余白を作る
パンフレットの余白はデザインの質を左右する重要な要素です。
文字や写真を詰め込みすぎると圧迫感が生まれ、読者は読み疲れてしまいます。適度な余白を設けることで情報が整理されて重要なポイントが際立ち、全体のバランスが整います。
余白はただの空白ではなく読みやすさを高め、視覚的なメリハリをつけるためのデザイン手法です。適切に余白を使うことでパンフレット全体の完成度がぐっと上がります。
目線の動きを意識する
読者が自然に情報を追えるよう目線の流れを意識したレイアウトが大切です。
左上から右下への視線の動きや写真やアイコンでの視線誘導を工夫することで読者が迷わず情報を読み進められます。目線の動きに沿ったデザインは重要な情報やCTA(行動喚起)に自然に注目してもらう効果があります。
視覚的ガイドを活用してスムーズでストレスのない読み体験を提供することが、パンフレット制作の成功につながります。
質感や素材にこだわる
パンフレットは素材や質感で印象を大きく左右します。
厚手の紙や光沢・マット加工を使うと高級感や信頼感を演出でき、手に触れた瞬間に印象に残ります。さらに箔押しやエンボス加工、特殊紙を使用すれば他社との差別化にもつながります。
デザインと素材を統一させることでブランドイメージがより明確になり、読者に「この会社は丁寧で信頼できる」と感じてもらいやすくなります。素材選びは見た目だけでなく手触りや重量も考慮することがポイントです。
まとめ
展示会でパンフレットは来場者への第一印象を左右する重要なツールです。
ターゲットにわかりやすく情報を届けるためには種類やサイズ、折り方、紙質や加工、写真や図解の活用など細部まで工夫する必要があります。また制作会社の選定も成功のカギです。実績やデザイン力、納期対応、印刷品質、料金の透明性をチェックすることで短期間でも高品質なパンフレットを手に入れられます。さらに展示会の目的や来場者層に合わせて内容を設計し、キャッチコピーやビジュアルで関心を引くことで効果的に集客や商談につなげることが可能です。
事前準備と制作会社との連携を徹底し、成果を上げるパンフレットを作りましょう。